株式会社Tポイント・ジャパンは株式会社吉野家とTポイントプログラムの契約を締結しました。今回はこの提携をどう見るか、書き連ねてみます。
年度内を目途に、吉野家が展開する牛丼チェーン店「吉野家」1,179店舗(2015年6月末)において、Tポイントサービスを開始します。
これだけ大きなチェーン店がTポイントを導入するまでにかなりの時間がかかったはずです。
費用が大前提ですが、利用者へのリーチ・リピート向上・囲い込み、利用者の利用動向などの獲得できる情報。
そして、回転率重視のお店なので、Tカードを提示された際のオペレーションの問題。
素人目線で言えば、「これだけ大きな会社が今さら、利用者を繋ぎとめるポイントが必要なのだろうか」と感じてしまいます。
一般に加盟されるお店と違ってここまで大きい会社では、契約金やランニング費用がケタ違い。
それを契約に踏み切ったのには代理店をしている当社でも驚いたものです。
このタイミングをどう見るかにもよりますが、外食産業(特に回転率の高い店)は価格の変更はもう結構厳しいですね。
今後、ファストフード店と戦っていくためには差別化(来店による食の満足だけでなく、別の満足を与えたい)が重要と認識したのかも。
サラリーマンの平均おこづかいが減少傾向にあり、その穴埋めを共通ポイントで補填していることも耳にしました。
利用者の大部分がこのサラリーマンであることから、そこの繋ぎ止めに有効かもしれません。
また、加盟することによる得られる情報。それは利用者の年齢や性別、どのエリアに住んでいるか。
(個人情報はどんなに大きな加盟店だろうと、代理店だろうと知らされません)
メニュー開発や販促方法(店舗ごとによってキャンペーンが変わったり、ちょい飲みスタイルに変更できるか)にも
この情報が費用対効果に合うと判断されたのだと思います。
どんな規模のお店・会社だろうと他店との競争は避けては通れません。
味・立地・価格だけでなく、他の満足感を与えるツールとしてTポイントを導入することは
新規集客、リピートの促進、囲い込みに有効なのではないでしょうか。